Windows 11の2026年7月アップデートで不具合【7/15更新】

Windows 11の2026年7月アップデートで不具合 Windows11
Windows 11の2026年7月アップデートで不具合

2026年7月14日(日本時間)に配信されたWindows 11の月例アップデート(Patch Tuesday)KB5101650/KB5099414について、注意しておきたい変更点・不具合をまとめます。今回のアップデートは、6月更新(KB5094126)で発生していた複数の不具合を修正する内容が中心ですが、一部のDell製PCで自動配信が一時見送られているほか、「Point-in-time restore」の既定有効化やKerberos RC4の完全廃止など、知らずに適用すると影響が出かねない変更も含まれています。

📋 改訂履歴

日付 更新内容
v1.0 2026年7月15日 初版公開(不具合①〜⑤、注意点⑥〜⑧、継続中の6月不具合の状況を掲載)

※本アップデートは配信直後(7/14〜7/15時点)の情報に基づいています。今後、Microsoftの公式認定や新たな不具合報告があり次第、随時追記・更新を行う予定です。

📋 今月(2026年7月)のWindows 11 更新プログラム

⚠️ 重要: Windows 11 24H2 Home/Pro エディションは2026年10月13日にサポート終了予定です。以降はセキュリティ修正・バグ修正・タイムゾーン更新・技術サポートが提供されなくなります。Enterprise/Educationエディションは2027年10月12日まで継続サポートされます。25H2への早期移行を推奨します。
対象バージョン KB番号 ビルド番号 配信日
Windows 11 25H2 KB5101650 26200.8875 2026年7月14日
Windows 11 24H2 ⚠️ 10/13サポート終了 KB5101650 26100.8875 2026年7月14日
Windows 11 23H2 KB5099414 22631.7376 2026年7月14日
Windows 11 26H1(Snapdragon搭載PC向け) KB5101649 28000.2525 2026年7月14日

※本アップデートは6月23日配信のプレビュー版(KB5095093)の内容をすべて含む、正式版(Patch Tuesday)としての累積更新です。今回のセキュリティ修正件数は570件超と、報道各社により過去最多規模と伝えられています。

🛡️ 参考:7月のPatch Tuesdayに先立ち、2026年7月8日には「RoguePlanet」と呼ばれるMicrosoft Defenderの権限昇格の脆弱性(CVE-2026-50656)に対する緊急パッチが、Malware Protection Engineの更新(バージョン1.1.26060.3008)として配信されています。こちらはWindows Update経由の累積更新とは別に、Defenderの定義更新の仕組みで自動的に適用されるため、通常は特別な操作は不要です。

✅ KB5101650 の主な新機能・修正(参考情報)

今回のアップデートは、6月のトラブルを踏まえた修正が多く含まれる点が特徴です。不具合情報と合わせてご確認ください。

  • 🛟 Point-in-time restore(ポイントインタイム復元)の正式展開:ボリュームシャドウコピー(VSS)を使い、システム全体(アプリ・設定・個人ファイルを含む)を24時間ごとに自動スナップショット。障害発生時にWindows回復環境(WinRE)から短時間で復元可能に
  • 📅 Windows Updateの一時停止カレンダー刷新:週単位のプルダウンから、最大35日先までを直接指定できるカレンダー形式に変更
  • 🔕 Widgets(ウィジェット)の静音化:ホバー時の自動展開を廃止するなど、通知・タスクバーバッジを控えめな表示に変更
  • 🎨 アクセシビリティ機能「スクリーンティント」追加:画面全体に色調オーバーレイをかけ、眼精疲労を軽減。拡大鏡のズーム操作も強化
  • 📁 ファイルエクスプローラーの起動高速化:ホームタブの読み込み最適化、アドレスバー・名前変更まわりの不具合修正
  • 🎧 Bluetoothの大型改善:AirPodsのペアリング高速化、Beats Studio Proのマイク信頼性向上、LE Audioの安定性強化など
  • 🖨️ 新規プリンターのインストールが既定でIPP(Internet Printing Protocol)方式に変更(Windows Ready Print対応)
  • 🌐 ネットワークスタックの信頼性向上:Wi-Fi電源関連のBSOD低減、セルラー(WWAN)接続改善、IPv6 VPN対応強化
  • 🎬 絵文字パネルのGIF提供元をGIPHYに変更:Google Tenor API終了に伴う対応。本アップデート未適用の場合「GIF service is not available」エラーが表示されることがあります
  • 6月不具合の修正 「ごみ箱」削除確認ダイアログの表示不具合を修正:6月のKB5094126で発生していた、完全削除時に内部管理ファイル名が表示される問題を解消
  • 6月不具合の修正 Word COM自動化(OLE Automation)の破損を修正:6月のKB5094126適用後、サードパーティ製業務アプリ(歯科・会計ソフトなど)がOfficeを起動できなくなっていた問題を解消
  • 6月不具合の修正 タスクバー通知バッジの表示不具合を修正:Teams・WhatsAppなどでバッジ件数が更新されない問題を解消
  • 🔒 Secure Boot証明書の自動配信対象をさらに拡大(2023年証明書チェーンへの移行継続)
  • 🛠️ curlツールをバージョン8.21.0に更新(セキュリティ改善を含む)
  • 🖥️ リモートデスクトップ(RDP)にSHA-2証明書サムプリントのサポートを追加

📌 この記事の内容

  1. 不具合①:一部のDell製Intel搭載PCでアップデートの配信が一時停止 ✅ MS公式確認済み
  2. 不具合②:Kerberos RC4監査モードの完全廃止による認証エラー(企業向け)
  3. 不具合③:TDIトランスポート登録の強制によるレガシーソフトの動作停止
  4. 不具合④:ホットキー処理変更によるキーボードショートカットの一時的な無反応
  5. 不具合⑤:インストールエラー・ダウンロード停止など更新プログラム自体の不具合
  6. 注意点⑥:「Point-in-time restore」既定有効化に伴うストレージ消費・復元時のデータ消失
  7. 注意点⑦:企業IT管理者向け:boot.stl欠落によるデプロイメディアの起動失敗(0xc0430001)
  8. 注意点⑧:RDP信頼済み発行者のSHA-1証明書サムプリント廃止予定
  9. 継続中の6月不具合について(7/14時点の状況)
  10. まとめ・対処法一覧

✅ 不具合①:一部のDell製Intel搭載PCでアップデートの配信が一時停止

対象:Dell製Intelプロセッサー搭載の一部機種 ✅ Microsoft公式が対応中と発表 該当機種にはKB5101650が配信されない措置

症状

Dellのテストにより、2026年6月23日配信のプレビュー更新(KB5095093)適用後、一部のDell製Intelプロセッサー搭載デバイスで、デバイスマネージャーの「Intel Innovation Platform Framework Processor Participant」ドライバーに黄色い警告マークが表示されることが報告されました。該当機種では、予期しないシャットダウン・パフォーマンス低下・発熱の増加・バッテリー消耗が発生する可能性があります。

原因

Microsoftによると、原因は6月23日のプレビュー更新で導入された新しい「Windows USB-C接続マネージャー」インターフェースと、該当のIntelドライバーとの非互換性です。Microsoft公式の発表に基づく情報であり、詳細な対象モデル名は本記事執筆時点では個別に公開されていません。

💡 ポイント:該当機種にはKB5101650が表示されない

この問題を回避するため、Microsoftは該当する可能性のあるDell製デバイスに対して、2026年7月14日配信のKB5101650を意図的に配信対象から除外する措置を取っています。そのため、該当機種のユーザーは「更新プログラムの確認」を行っても、しばらくKB5101650が表示されない場合があります。これは異常ではなく、Microsoft・Dell双方が問題解決に向けて対応中であることによるものです。

🔧 対処法

方法1:デバイスマネージャーで該当ドライバーの状態を確認する

Dell製Intelプロセッサー搭載PCをお使いの場合、デバイスマネージャーを開き、「Intel Innovation Platform Framework Processor Participant」に黄色い警告マークが表示されていないか確認してください。表示されている場合は、この問題に該当している可能性があります。

方法2:予期しないシャットダウンや異常発熱が発生している場合

Dell公式サポートサイトから、該当ドライバーの最新版(またはMicrosoft・Dellが提供する修正版)が公開されていないか確認してください。Microsoftは今後数日以内に、影響を受けるモデル向けの解決策をDellと共同で提供する予定としています。

方法3:既にKB5101650を適用済みで症状が出ている場合

「設定」→「Windows Update」→「更新の履歴」→「更新プログラムのアンインストール」からKB5101650を一時的にアンインストールし、Dell・Microsoftからの修正版提供を待つことをご検討ください。


⚠️ 不具合②:Kerberos RC4監査モードの完全廃止による認証エラー(企業向け)

対象:Active Directory環境のドメインコントローラー 企業・組織のITシステムに影響 Microsoftが事前告知していた仕様変更

症状

KB5101650・KB5099414の適用後、ドメインコントローラー上でKerberos認証にRC4暗号化のみを利用しているサービスアカウント・マシンアカウントが、認証エラーで接続できなくなる場合があります。SMB共有への接続失敗、FSLogixプロファイルの読み込み失敗、NAS・Java製アプリケーション・非Windows系のKerberosクライアントなどで発生する可能性があります。

原因

Microsoftは2026年1月からKerberosにおけるRC4暗号方式の段階的な廃止を進めており、4月の更新で「エンフォースメントモード」を既定化した上で、監査モードへのロールバック用レジストリキー(RC4DefaultDisablementPhase)を用意していました。今回の7月更新でこのロールバック機能自体が完全に削除され、AES暗号化に対応していないアカウントは今後救済手段がない状態で認証に失敗するようになります。

🔧 対処法(企業IT管理者向け)

方法1:イベントログでRC4依存アカウントを事前に洗い出す

セキュリティイベントログのイベントID 4768・4769を確認し、「Ticket Encryption Type」がRC4(0x17)になっているサービスチケットがないか監査してください。

方法2:該当アカウントの暗号化設定をAESに変更する

対象のサービスアカウントについて、Active Directoryの属性「msDS-SupportedEncryptionTypes」を確認し、AES対応の値に更新してください。多くの場合、パスワードのリセットによって新しいAES鍵が生成されます。

方法3:非Windows製品・アプライアンスの互換性を確認する

Unix/Linuxサービス、NASやストレージアプライアンス、Javaアプリケーションなど、Windows以外でKerberosを利用するシステムについても、ベンダーにAES対応状況を確認してください。


⚠️ 不具合③:TDIトランスポート登録の強制によるレガシーソフトの動作停止

対象:古いネットワーククライアント・セキュリティエージェント等 Microsoft公式が事前案内するセキュリティ強化策

症状

KB5101650・KB5099414の適用後、TDI(Transport Driver Interface)と呼ばれる古いネットワークアーキテクチャ経由で、登録されていないサードパーティ製トランスポートを利用してソケット通信を行うアプリケーションが動作しなくなる場合があります。

原因

本更新には、TDIトランスポートの登録要件を強制するセキュリティ強化策が含まれています。正しく登録されているトランスポートには影響しませんが、古いセキュリティエージェント、専用のネットワーククライアント、産業用アプリケーション、長年のインプレースアップグレードを経て残っている独自プロトコルスタックなどでは影響が出る可能性があります。一般的な家庭用ソフトウェアへの影響は限定的とみられます。

🔧 対処法

方法1:更新後に通信不良が出た場合はTDI関連ソフトを疑う

更新後にネットワーク通信の不具合が発生し、原因がファイアウォールやWinsockの通常の設定変更では説明できない場合、古いTDIベースのソフトウェア(セキュリティエージェントや独自プロトコルスタックなど)が影響を受けている可能性を確認してください。

方法2:ベンダーに最新版の提供状況を確認する

該当ソフトウェアの開発元に、TDIトランスポートの正規登録に対応した最新版が提供されていないか確認してください。詳細はMicrosoft公式サポート文書「Third-party TDI transports might stop working after installing Windows security updates released on or after July 14, 2026」を参照してください。


⚠️ 不具合④:ホットキー処理変更によるキーボードショートカットの一時的な無反応

対象:Windows 11 25H2 / 24H2 / 23H2 Microsoftは「既知の問題」には未分類

症状

本更新ではホットキーの登録解除・クリーンアップの処理方法が変更されています。まれに、従来のホットキーのライフサイクル処理に依存していた一部の組み込みWindows機能で、特定のキーボードショートカットが一時的に反応しなくなる場合があります。

原因・対処法

Microsoft公式の説明によれば、この問題は多くの場合、影響を受けたアプリを再起動することで解消します。改善しない場合は、Feedback Hubから報告することが案内されています。なお、Microsoftはこの事象を現時点で正式な「既知の問題」としては分類していません。ショートカットが突然効かなくなった場合、キーボードやアクセシビリティ設定の不具合と誤認しやすいため、更新直後に発生した場合はまずこの変更を疑ってみてください。


⚠️ 不具合⑤:インストールエラー・ダウンロード停止など更新プログラム自体の不具合

対象:Windows 11 25H2 / 24H2 / 23H2 利用者からの報告(Microsoft未公式認定)

症状

例年のPatch Tuesday更新と同様、KB5101650・KB5099414についても、ダウンロードが0%や特定の割合で止まる、「更新を元に戻しています」と表示されてロールバックされる、エラーコード0x800f09910x800073712が表示されるといった報告が利用者コミュニティで見られます。ダウンロードが極端に遅い(1Mbps未満)という報告も複数あります。

原因

ストレージ空き容量の不足、コンポーネントストアの破損、サードパーティ製セキュリティソフトの干渉、ネットワークの不安定さなど、複数の要因が絡んでいるとみられます。本記事執筆時点で、Microsoftはこれらを月例更新特有の「既知の問題」としては公式に認定していません。

🔧 対処法

方法1:Windows Updateトラブルシューティングツールを実行する

「設定」→「システム」→「トラブルシューティング」→「その他のトラブルシューティングツール」から「Windows Update」を実行してください。

方法2:SoftwareDistributionフォルダーをクリアして再試行する

C:\Windows\SoftwareDistribution\Download内の一時ファイルを削除し、Windows Updateサービス・BITSサービスを再起動してから再度更新を試みてください。

方法3:Microsoft Update Catalogから手動でインストールする

Windows Update経由で繰り返し失敗する場合は、Microsoft Update CatalogからKB5101650(またはKB5099414)のオフラインインストーラー(.msu)を入手し、手動で適用してください。事前にSFC・DISMでシステムファイルの整合性を確認しておくとより安全です。


ℹ️ 注意点⑥:「Point-in-time restore」既定有効化に伴うストレージ消費・復元時のデータ消失

対象:OS容量200GB以上のHome/未管理Pro端末 不具合ではなく仕様(要注意な既定動作)

内容

本更新により、新機能「Point-in-time restore(ポイントインタイム復元)」が一般提供されます。OSボリュームの空き容量が200GB以上あるHomeエディションおよび未管理のProエディション端末では、既定でオンに設定されます(ドメイン参加済み・Intune管理下の端末やEnterprise/Educationエディションでは、Windows 11 26H2までは既定オフ)。Volume Shadow Copy Service(VSS)を使い、24時間ごとに自動でシステム全体のスナップショットを作成し、最大72時間分を保持します。

💡 知っておきたいポイント

  • スナップショットの保存には、Microsoftの説明で最大約50GBのストレージが使用される場合があります(容量は事前予約されず、必要に応じて空き容量から消費されます)
  • ディスク容量が200GB未満の端末では既定で無効のままとなり、通知なく機能が有効化されないため、必要な場合は「設定」→「システム」→「回復」から手動で有効にできます
  • 復元を実行すると、スナップショット作成後に行った変更(新しいファイル・パスワード・証明書などを含む)はすべて失われます。通常のバックアップの代替にはならない点に注意してください
  • 復元の実行には現状、Windows回復環境(WinRE)へのローカルアクセスが必要で、BitLocker有効時は回復キーの入力が求められる場合があります

ℹ️ 注意点⑦:企業IT管理者向け:boot.stl欠落によるデプロイメディアの起動失敗(0xc0430001)

対象:カスタムWindowsイメージ・WinPE・工場出荷イメージを運用する組織

内容

本更新をダイナミックアップデートとして既存のWindowsイメージに適用する場合、インストールメディアにboot.stlファイルが含まれていないと、対象デバイスがインストールメディアから正常に起動できず、エラーコード0xc0430001が発生する可能性があります。boot.stlはSecure Bootの検証に使用されるファイルで、更新対象のWindowsバージョン・アーキテクチャに一致したものが必要です。

🔧 対処法(IT管理者向け)

推奨:Update WinPEスクリプトを使用する

既存のWindowsイメージを更新する際は、Microsoft公式の「Update WinPE」スクリプトを利用することが推奨されています。

代替方法:boot.stlを手動でコピーする

デバイスのWindows\Boot\EFIフォルダーからboot.stlファイルを、インストールメディアの対応するフォルダーへ手動でコピーしてください。WinPEやタスクシーケンスの起動イメージ、工場出荷時の回復メディア、オフライン展開共有を保守しているチームは特に注意が必要です。


ℹ️ 注意点⑧:RDP信頼済み発行者のSHA-1証明書サムプリント廃止予定

対象:リモートデスクトップ(RDP)を利用する組織

内容

本更新により、リモートデスクトップの信頼済み発行者証明書について、SHA-2(SHA-256以上)のサムプリントに対応しました。従来のSHA-1サムプリントは後方互換性のためにのみ維持されており、将来のリリースで廃止が予定されています。また、フィッシングリスク低減のため、グループポリシーで開くことを許可する.rdpファイルを制御するための新しいガイダンスも提供されています。

🔧 対処法:IT管理者は、グループポリシーや.rdpファイルで設定している信頼済み発行者のサムプリントを、SHA-256以上のアルゴリズムへできるだけ早く移行することが推奨されています。移行を怠ると、将来のSHA-1サポート終了時に接続に支障が出る可能性があります。


🔁 継続中の6月不具合について(7/14時点の状況)

先月(6月)のKB5094126で報告されていた不具合のうち、KB5101650のリリースノートで明示的な修正として言及されているのは「ごみ箱」削除確認ダイアログの表示不具合と、Word COM自動化の破損の2件です(いずれも上記の「主な新機能・修正」欄をご参照ください)。一方、以下の点については本記事執筆時点(2026年7月15日)でKB5101650のリリースノート上に明示的な修正の記載が確認できていません。

  • HP・Dell製の一部PCで報告されていたBitLocker回復ループ・BSOD(0xc0430001など):6月時点でMicrosoft未公式認定のまま報告が続いていましたが、7月のリリースノートに専用の修正項目は見当たりません。該当機種をお使いの環境では、引き続きBIOS/UEFIファームウェアを最新化し、BitLocker回復キーを事前に確認しておくことをおすすめします。
  • OneDrive・Dropbox・iCloud Driveのエクスプローラーサイドバー統合の不具合(UAC無効・ローカル管理者環境):KB5101650では「File Explorerを管理者権限で実行した際にOneDriveショートカットが機能しなくなる」問題の修正が明記されていますが、これは6月に報告されていたサイドバー統合全体の不具合とは症状の範囲が異なる可能性があります。UACを無効化したローカル管理者環境で症状が続く場合は、Microsoftアカウントへのサインインおよび UACの有効化を試すことを引き続き推奨します。

📊 まとめ・対処法一覧

項目 対象 深刻度 対処法
Dell製Intel搭載PCでKB5101650が配信されない
Intelドライバーとの非互換(MS公式確認済み)
一部のDell製Intelプロセッサー搭載機
シャットダウン・発熱の恐れ
デバイスマネージャーで警告を確認/Dell・MSからの修正版提供を待つ
Kerberos RC4監査モードの完全廃止
レガシーサービスアカウントの認証失敗
Active Directory環境(企業) 高(業務影響) イベントログでRC4依存を事前監査/AES対応に設定変更
TDIトランスポート登録の強制
古いネットワーククライアントが動作停止
レガシーなセキュリティエージェント・産業用ソフト等 中(一般利用者は影響小) ベンダーに登録済みTDI対応の最新版を確認
ホットキー処理変更によるショートカット無反応
MS未分類の一時的な事象
Win11 25H2/24H2/23H2 軽微 影響アプリを再起動/改善しなければFeedback Hubへ報告
インストール失敗・ダウンロード停止
エラーコード0x800f0991等
Win11 25H2/24H2/23H2 中〜高
環境依存
トラブルシューティングツール/キャッシュクリア/手動インストール
Point-in-time restoreの既定有効化
ストレージ消費・復元時のデータ消失に注意
OS容量200GB以上のHome/未管理Pro 情報
不具合ではなく仕様
内容を理解した上で利用/不要なら「設定」から無効化
boot.stl欠落によるデプロイ失敗(0xc0430001)
企業のカスタムイメージ運用者向け
カスタムWindowsイメージ・WinPEを運用する組織 中(IT管理者向け) Update WinPEスクリプトの使用/boot.stlの手動コピー
RDP SHA-1サムプリント廃止予定
将来のリリースで完全廃止
RDPを利用する組織 情報(将来対応) SHA-256以上のサムプリントへ早期移行

📝 補足情報

Windows 11 24H2 Home/Proは2026年10月13日にサポート終了となります。Enterprise/Educationエディションは2027年10月12日まで継続サポートされます。24H2 Home/Proユーザーは25H2への早期移行をご検討ください。

本アップデートに先立ち、Microsoft Defenderの権限昇格の脆弱性「RoguePlanet」(CVE-2026-50656)が2026年7月8日付で緊急パッチにより修正されています。定義更新の仕組みで自動的に適用されるため、通常は特別な操作は不要ですが、企業で更新管理を厳格に行っている場合はMalware Protection Engineのバージョンが1.1.26060.3008以降になっているかご確認ください。

Microsoft公式のリリースノートでは、本記事執筆時点(2026年7月15日)でKB5101650について「Microsoft is not currently aware of any issues with this update.(本更新に関する問題は現時点で確認されていません)」とされています。ただし、上記の通りDell製PCへの配信除外やKerberos RC4廃止など、実質的に影響が及ぶ変更点が複数含まれているため、特に企業環境では事前の確認をおすすめします。


🔗 参考・公式情報

最終更新:2026年7月15日(v1.0)/ 情報は記事公開時点のものです。今後の公式発表により内容が変わる場合があります。

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